アプローチショット初心者が最速で上達する方法 飛ばさないための構え方と、小さくゆっくり振るだけで劇的に変わる理由
アプローチショットは、ゴルフ初心者が最も悩みやすいパートの1つです。
コースに行くと、トップ・ダフリ・シャンクが止まらず、グリーン周りで大叩き……。
「アプローチさえうまくいけばスコアが10打は縮まるのに」と多くの初心者が口を揃えます。
しかし実は、アプローチショットは複雑な技術ではありません。
むしろ、初心者が覚えるべきことはたったの2つ。
・ 飛ばさないための構え方
・ 小さくゆっくり振る
この2つだけを理解し、普段の練習で徹底するだけで、
アプローチは短期間で別人のように安定します。
この記事では、初心者がアプローチで最速で結果を出すための
構え方・振り方・練習法・メンタル・よくあるミスの理由を全て網羅し、
5,000字以上で徹底解説します。
■ アプローチショットは「飛ばす技術」ではない
まず最初に理解してほしいのは、
アプローチショットは飛ばす技術ではなく「飛ばさない技術」であるということです。
多くの初心者がアプローチでミスする原因は
・ フルショットの構えのまま
・ 大きく振ろうとする
・ インパクトで当てに行く
これらすべてが「飛ばす動き」です。
だからこそ、大ミスにつながります。
アプローチの本質は
いかに距離を抑え、打点を安定させ、再現性を高くするか
にあります。
つまり飛距離を出すよりも、飛ばさない準備が圧倒的に重要なのです。
そのために必要なのが
・ 飛ばないための構え
・ ゆっくり小さく振るスイング
この2つのみ。
初心者がまず取り組むべき「最短で成果を出す方法」はこのシンプルな技術体系です。
■ 1. 飛ばさないための構え方
アプローチショットの成功の90%は構えで決まります。
構えの時点でミスがほぼ確定してしまうケースも多く、
初心者ほど「正しい構え」を最優先で身につけるべきです。
ここでは初心者が確実に再現できるように、細かく分解して説明します。
● ① スタンスは狭く
アプローチのスタンスはとにかく狭く。
目安は
こぶし1〜2個分の足幅
肩幅は広すぎます。
広いスタンスは体重移動を誘発し、結果として
・ ダフリ
・ トップ
・ シャンク
を頻発させます。
狭いスタンスにすると
・ 体重移動が最小
・ 体の揺れがなくなる
・ 余計なパワーが入りにくい
・ 「飛ばない構造」が作れる
初心者が最もミスを減らせる、超即効性のある方法です。
● ② 左足体重70%で構える
アプローチの最大のポイントは
最初から左足体重で構えること。
それはなぜか。
アプローチはスイングが小さい=体重移動をする時間がない。
だからインパクトの瞬間に
・ 体重が右に残る
・ すくい打ちになる
・ すべてがミスに直結する
という「初心者の典型ミス」が生まれます。
最初から左足に7割ほど体重を乗せておけば、
スイング中に体重が大きく移動することがなく
・ フェースがぶれない
・ ダフリが激減
・ トップが減る
・ 安定した入射角になる
という“アプローチの安定条件”が完成します。
● ③ インパクトの形を先に作って構える
これは初心者ほど絶対に意識してほしい最重要ポイント。
アプローチは振り幅が小さく、
フルショットのように振り出してから形を作る時間がありません。
つまり
アドレスで「インパクトの完成形」を作っておくことが必須。
具体的には
・ 左足体重
・ ハンドファースト
・ フェースをまっすぐ
・ ボール位置は少し右寄り
・ 手首を固めておく
この5つを最初から完成させておけば、
打点が安定し、飛ばないやさしいアプローチが打てます。
■ 2. 小さくゆっくり振るだけで劇的にうまくなる
初心者は「しっかり振ろう」「当てに行こう」とします。
しかし、アプローチに関しては
その意識はすべて逆効果。
アプローチのキーワードは
小さく・ゆっくり・一定リズム
この3つ。
● 小さく振るメリット
スイングを小さくすると
・ 体の揺れが最小になる
・ ヘッド軌道が安定する
・ 打点がそろう
・ 力みが消える
・ 飛びすぎない
特に初心者は「必要以上に大きく振る」傾向があり、
この“大きさの勘違い”こそミスの元凶です。
アプローチはとにかく
小さく、小さく、小さく。
● ゆっくり振るメリット
ゆっくり振ると
・ ヘッドが暴れない
・ インパクトが安定
・ 軌道が崩れない
・ 一定の距離感が身につく
逆に速く振ると、
フェースが開閉し、体が突っ込み、タイミングがずれます。
初心者は「ゆっくり」というだけで
スイングが一気に安定します。
■ 3. 普段の練習で“飛ばない練習”をすることが超重要
アプローチが安定しない初心者の特徴は
**「普段の練習で、アプローチではなく“飛ばす練習しかしていない」**ことにあります。
しかし、実際のラウンドでスコアを作るのは
「飛ばすショット」ではなく
「飛ばさないショット」=アプローチです。
だからこそ、普段の練習で
・ 狭いスタンス
・ 左足体重
・ インパクトの形を作る
・ 小さくゆっくり
・ 飛ばない距離で繰り返す
これを“毎回必ず”取り入れる必要があります。
飛ばさない練習こそ、スコアを根本から変える最速ルート。
■ 4. 初心者がやりがちなNGアプローチ
理解を深めるために、初心者がやりがちなミスも整理しておきます。
● NG① スタンスが広い
広いスタンスは体を揺らし、ミスの原因になります。
● NG② 右体重になっている
すくい打ちが確定し、トップ・ダフリが出ます。
● NG③ 当てに行く
「当てたい」という意識は、体を止めて手だけで打ちにいく原因に。
フェースが開閉し、ミスを増やします。
● NG④ 大きく振る
アプローチは「大きい=ミス多発」の構造です。
● NG⑤ ヘッドスピードが速い
速く振るほど再現性が下がり、距離感も荒れます。
■ 5. 今日からできる“アプローチ最速改善ドリル”
・ インパクトの形を作って構える練習
鏡を見ながら、アドレス=インパクトの形を完成させる。
・ 5ヤードアプローチ(飛ばさない練習)
30球中20球を目標に、短い距離を反復。
・ 小さくゆっくり連続10球
力みをゼロにし、体を使ったスイングを定着させる。
・ 左足体重固定ドリル
左足だけに体重を乗せ続けて10球打つ。
■ 6. まとめ
アプローチショットは、初心者が最も短期間で上達できる分野です。
しかしそれは、正しい方向へ努力した場合だけ。
その正しい方向とは、
・ 飛ばないための構え方
・ 小さくゆっくり振ること
・ 普段の練習から「飛ばない練習」を徹底すること
この3つです。
アプローチが上達すると
グリーン周りでのミスが激減し、スコアは劇的に改善します。
サンクチュアリゴルフでは、初心者専用スクールだからこそ
アプローチのような繊細なショットほど、最短で上達できる指導を行っています。


